From:柳岡亮

何でも正直に言いすぎると
ほとんど何も言わないよりも
人の怒りを買うことがあります。

外国の子どもがやる遊びに
『 オネスティ 』
という名前のゲームがあります。

ルールはいたってシンプル。

ゲームの参加者は、
決められた一定の時間

何が話題になろうと

すべて正直に
答えなくてはならないのです。

それが済むと、今度は皆でお互いに

「 私のヘアスタイル、好き? 」
「 〇〇ちゃん(※女の子の名前)って
  かわいいと思う? 」

などと
誘導的な質問をし合います。

そのうち必ず誰かが
ここにいる友達は皆、
正直な気持ちを隠して

人を不快にさせないための
「 罪のない小さな嘘 」
をついていたのだ

ということに気づいて、
怒り出します。

ゲームが終わった後でも
その教訓は心に残ります。

“ 他人に対して正直にモノを言う ”

ということは

“ 他人に対して冷酷にモノを言う ”

ということではありません。

「 あなたのためを思って 」などと
率直なふりをして

その人の気に入らない点を
何でも正直に伝える必要はないのです。

他人が自分に対して
どのような感情を抱いているのか

場合によっては
知らない方がいいこともあります。

“ 他人の自尊心を尊重する ”とは

“ 相手について思っていることを
 何でも正直に言ってしまう ”

ことではなく

“ あえて多くを語らない ”ことを
意味する場合が多いのです。

このような他人への礼儀というのは
自分に自信が無いとできないものです。

相手に対する尊重の自信というのは、
将来、成功するために必要な資質です。

他人に対する礼儀正しさや配慮は
一度身につければ
 
生涯にわたって
失われることのない習慣となります。

物事を大きな枠組みで考えた場合
礼儀のことなど

あまり重要に
思われないかもしれませんが

実はもっとも基本的な
社会的な価値を体系化したものなのです。

さらに、あなたが
他人を尊重する習慣を身につければ

彼らもあなたを尊重してくれるでしょう。

あなたがもし
自分をもっと尊重して欲しいと思うなら、
まずは相手のことを尊重する。

そのためには、
自分に自信を持つことが必要です。

なんでもいいので
できたことに対して自分を褒めましょう。

昨日、よりも少しでも
前に進めたのなら、それでよし!

今日から、
自分を褒める習慣をつけましょう。

それだけでも、
未来が変わってきますよ。