From:柳岡亮

あなたがこれから生き残っていくために
必ず必要なものがあります。

それはスキルです。

というのも、スキルこそが、
相対的に最も維持が可能な個人財産だからです。

どういうことか?

家は焼けます、お金は盗まれます、
配偶者でさえ離婚や事故、病気でいなくなります。

でも、
あなたの頭の中に蓄積されていく
”能力”だけは、

あなたが健康な限りは
常にあなたと共にあって、

あなたのために
生活の糧を生み出してくれるでしょう。

今までの人生で培ってきた教養も知性も
まさにこれからさらに獲得していく専門性の
ベースとなってくれます。

それらの身についた能力こそが
あなたの何よりも大切な財産です。

もちろん、
スキルも永遠ではありませんが、

それでも時代に合わせた
アップデートを怠らなければ、

最も永続性が高く頼りになる武器になります。

でも、AIが流行ったら?

・・・

AIが流行れば多くのスキルが
必要じゃなくなるんじゃないか?

とビビっている人がいます。

そういう人には逆に

「では磨かれたスキル以外に
 頼りになる個人財産はありますか?」

と聞いてみたい。

もちろんどのスキルを選ぶか
というのはありますが、

スキルの意義そのものを
否定するわけではありません。

なぜなら、AI時代には
”スキル身hが来”がますます重要になるからです。

それは大した能力も身につけずに
ボーッと生きている中途半端な人を
AIが合理化してしまう時代を表しています。

つまり、能力が低い人ほど
AIを過度に恐れるんです。

先日、マーケターですら
AIにとってかわられる時代がくる!

と真顔で言っていた残念な人がいました。

GoogleのAIの進歩で広告運用は
AIに任せる時代になってきたのは確かです。

でも、AIに
とってかわられてしまうようなマーケターは、

そもそも今日においてもマーケターとしての仕事は
まともに出来ていないでしょう。

AIは万能ではありません。

AIというのは
学習機能のある計算機だと思えばいいです。

AIが得意なことは、
決められた目的のために、
過去に蓄積された情報を自分で集めて、
色んな可能性を計算することです。

マーケティングで例えるなら
今まで誰かがやっていたデータ収集や
動向分析のCクラスやBクラスの仕事なら
代替はできるでしょう。

料理で例えると、
AIが奪っていくのは下ごしらえの仕事です。

じゃがいもの皮を剥いたり、
皿を洗うのも大切な仕事ですが、

AIの方速くて正確で文句も言わないから
社長である僕らからすれば、
むしろ人間より優れています。

しかし
Aクラスの分析はできません。

意思をもたないうえに
良くも悪くも”迷い”がないAIは
仮説を立てることが苦手です。

僕がたてた仮説を検証する
下ごしらえはできるんですが…。

つまり、AIには
過去の延長線上にない未来を
創造することはできないということです。

それに加えて人間を満足させられるような
情緒的な”肌触り”という類も扱うのも苦手です。

AIが演じる芝居に
人間が感動するのは、
きっと難しいでしょう。

”ちゃんとしたマーケターがやっている仕事”は
のスキルを積み上げた人にしかできません。

創造的なアイデア、
LPの文章は何を書くのか、
オファーはどうするのか、
ファネルの流れはどうするのか、
このような領域ではAIに分が悪いんです。

これらのスキルの需要は
これからも残っていくでしょう。

そして、この話は
マーケティングだけではありません。

経営の判断はもちろんのこと、
営業スキル、人事スキル、
ファイナンシャルスキルも、
交渉に関わるスキルも、

企画も、経理も、財務も、
基本的にビジネスに必要な領域としては
たいていのことは人間に残ります。

ただし、
「下ごしらえ」の部分はリスクが高いです。

それが今の僕の予測です。

10年後、20年後に答え合わせを
あなたがぜひして欲しいと思います。

要するに、
AIが流行れば流行るほど、
むしろ”スキル磨き”が重要になる時代に
なっていくということです。

中途半端なスキルしかもっていないと
AIに仕事を奪われる可能性があって、

それは
オートメーション化されたロボットが
単純労働者の職を
大量に奪った過去の出来事と
構造はにています。

合理化されるのは、
創造的に頭を使っていない仕事です。

プロとして十分なスキルを
獲得すれば主導権はあなたに移ります。

己のスキルアップを伸ばす舞台として
あなたの方がお客さんを
選べるようになっていきます。

だから、
あなたの得意なスキルはなんなのか?

あなたの強みは?

特徴は?

それをもっと伸ばして
AIが代わりにやれないレベルまで
それを高めていくにはどうしたらいいのか?

むしろ、AIにできるような
「下ごしらえ」はAIに任せてしまって

あなたは自分の強みや
得意なことをもっと伸ばすために
そのことだけにフォーカスしていけば

それだけであなたの価値というのは
日を増す毎に高まっていきます。

今日、あなたの本当のスキルはなんなのか?

これについて考えてみて下さい。

それでは、今日も一日
一緒に頑張っていきましょう。

ーやなぎおか