From:柳岡亮
僕はサウナや温泉が好きで
よく家族で行きます。
でも、銭湯となると
嫁は行きたないらしく
銭湯は息子と二人で行っています。
でも、温泉には行く嫁。
で、たしかに銭湯に行くと
若い女性が出入りしているのは
見たことがないことに気づきました。
一方で、温泉とかスパとかに行くと
若いカップルとか女性で溢れかえっています。
ゆったりお風呂につかるだけではなく、
マッサージがあったり、岩盤浴があったり、
漫画があったり、シートで昼寝をしたり、
それぞれが思い思いにくつろいで過ごしてます。
銭湯とスパは、
なぜこんなに違うのでしょうか?
銭湯もスパも
大きな分類で言えば、
大きなお風呂を提供している、
似たような施設なはずです。
確かに、全体的なオシャレ具合は
違うかもしれませんが、
見た目の違いではないと僕は思っています。
つまり、
『銭湯のおっちゃん』と『温泉の経営者』の
発想が根本的に違うんです。
公衆浴場としての
銭湯のおっちゃんは、
『銭湯とは身体を洗う場所だ』という
発想の延長線上でアイデアを考えます。
だから、
石鹸とか桶とか
シャンプーとリンス貸し出しとか、
タオル無料で貸し出しとか
こういうことばかり考えがちなんです。
でも、温泉やスパの経営者は違います。
温泉やスパに対して
『今日は身体をキレイに洗いたいから
スパに行こう』とは思いませんよね。
温泉やスパは、仕事で疲れたから行く
『心を癒やすところ』なんです。
だから、仕事帰りの女性とか
ゆっくり過ごしたいカップルとかで
にぎわっているのです。
若い女性とかカップルは
『身体を洗う場所』には興味はありませんが、
『心を癒す場所』には行きたくなります。
そんな若い女性やカップルの
心理を読み解いた発想で、
どんなマーケティングが効果があるのかを
考えてみると
高級石鹸を置くとか、
かわいい桶やオシャレな壁紙をはるとかよりも
もっと、効果がありそうなアイデアが考えられます。
例えば、お風呂あがりにのみたいのは
本当に牛乳でしょうか?
ハーブティーや常温の水などが
ほしいという女性もいそうです。
さらに、
ドライヤーの風量が弱いのもダメです。
(嫁が銭湯がキライな理由はコレ)
男の場合は、
髪の毛が短い人も多いですから
ドライヤーの風量が弱くても
そこまで気にならないかもしれませんが、
製品がよくなっていることで
ドライヤーの風量が強い製品も
美容室だけではなく一般家庭でも使用されています。
女性は、髪の毛が長い人が多いので
髪を乾かすだけでも風量が弱いと大変。
だから、風量が弱いと
それだけで行きたくなくなります。
そして、銭湯は
そもそも接客するのが
『おっちゃん』でいいのでしょうか?
このように『身体を洗う場所』から
『心を癒す場所』に、
根本的発想を変えて考え直してみると、
今まで銭湯では
当たりまえだと思っていたことが
どんどん疑わしくなってきます。
銭湯が本気で生まれ変わって
利益を増やそうとしたら、
コレくらいの根本的な発想転換が必要なんです。
(僕は銭湯好きですけどね…)
あなたのビジネスは
『銭湯のおっちゃん』になってませんか?
このように、
「アイデア勝負」ではなく、
「発想勝負」のスタイルでいくことで、
あなたのビジネスが劇的に変わるかもしれません。
ーやなぎおか