From:柳岡亮
先日、とある社長と話しをしていたときに
「価格をあげたいがなかなかあげられない」
このようなことで悩んでいる人がいました。
これって、よくある話です。
過去のクライアントの美容室で例えるなら
たった1000円の指名料をとるのに
3ヶ月以上、迷っているサロンオーナーもいました。
たった1000円と思うかもしれませんが、
本人にとってみれば、かなり真剣な悩みです。
なぜなら、
指名料金を1000円増やすことで
お客さんが減るかも…
このような恐怖があるので、
いざ、やろうとしても値上げとか
指名料金をとることにためらう気持ちも
分からなくはありません。
そこで、
色んな対応策というのはあるのですが、
結論は、
値上げは中途半端にやらずに
20%がベストです!断言します。
例えば、
100円の商品を値上げするとしたら
105円、110円、115円、120円など
色んな候補がありますよね。
これのどれを選ぶのが正解なのか?
というと、20%アップの
120円ということです。
これには実は理由があります。
まず、前提として
知っておいてほしい事は
値上げをすると必ずお客さんは離脱します。
”必ず”です。
これは当たり前です。
なぜなら、
これまで100円だから買ってたのに
値上げされたら微妙だな…。
となって、一定数は離脱します。
離脱が起きるんですが、
ここがポイントでもあったりします。
先程の、他の値上げ幅の場合
105円(5%)、110円(10%)、115円(15%)、
101円(1%)
このように、
他の価格での値上げをしたとしても
なんと!
1〜20%の値上げするときの
お客さんの離脱率は変わらないんです。
100円のときに
10人のお客さんが買ってくれたとして、
100円から
101円にしたとき、1人いなくなります。
100円
120円にしても、1人いなくなります。
つまり、
101円にしようが120円にしようが
1〜20%の間の値上げは
離脱するお客さんの割合は変わらないんです。
なので、だったら
単純に上げられる値幅のMAX20%で
値上げしたほうがいいじゃん。
という話しなんですね。
これをもっとわかりやすいように、
単純な計算をしていくと
<値上げ前>
100円×10人=1000円の売上
<20%の値上げ後>
120円×9人=1080円の売上
<10%の値上げ後>
110円×9人=990円の売上
なので、10%の値上げだと
売上が値上げ前よりも下がるでんすね。
そして、値上げの1〜20%の間は
離脱するお客さんは
1〜2割という統計データが出ていますので
もしあなたが値上げをする場合は
必ず20%の値上げをするということを
覚えておいてください。
そして、注意してほしいのは
中途半端に何回も値上げをしていくと
お客さんからすると
「このお店、何回も値上げするよね」
というような印象を与えてしまいます。
そうなると、お客さんから見ると
「あのお店は高い!」という印象を与えます。
『高い』という印象を抱かれてしまうのは
ネガティブなことですよね。
社長目線だと
いきいなり20%価格を上げると
お客さんの離脱が多そうで恐いから
5%ずつにしようか…
とやってしまいがちです。
でも、
5%だろうが10%だろうが
15%だろうが20%だろうが
お客さんの離脱率は変わらないんです。
そして、もうちょっと言うと
5%値上げしました。
1割が離脱しました。
さらに、5%値上げしました。
また1割が離脱しました。
さらに5%値上げしました。
また1割が離脱しました。
最後に5%値上げをしました。
また1割が離脱しました。
このように値上げの都度
1〜2割が離脱します。
5%ずつ値上げをするとしたら
4回の値上げがあるわけです。
最初に100人お客さんがいたら、
1回目→90人
2回目→81人
3回目→73人
4回目→66人
段階を踏むと、
毎回離脱が1割だったとしても
34人も離脱してしまって
しかも、
「あの店は高い」という印象を与えます。
なので、段階的な値上げは
一番やってはいけないことです。
価格をあげるときに迷ったなら
20%にするということを覚えておいて下さい。
当事者になると
新しい施策を実行すること、
新しいことにチャレンジすることは
恐怖を伴いますよね。
ですが、キチンと数字を出して
論理的に納得することで
なんとなく持っていた恐怖で
動けなかった施策を
実行できるようになります。
PS.
厳密に言うと、
商品・サービスによって
この値上げは幅は
10%なのか20%なのかは変わります。
その時は、
キチンと先程の
====
<値上げ前>
100円×10人=1000円の売上
<20%の値上げ後>
120円×9人=1080円の売上
<10%の値上げ後>
110円×9人=990円の売上
====
値上げ前と値上げ後の
売上総額を考えて、離脱があっても
利益が増えるような20%までの割合での
値上げをすることを強くオススメします。
PSS.
値上げ以外にも
お客さんが離れていく理由で
一番多いことがあるんです。
それについては、
この動画で詳しく解説しているので
ぜひみてくださいね。
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