From:柳岡亮

ビジネスを立ち上げたばかりのときや
まだ軌道にのっていないときに
仕事をどんどんこなしていくためには
いくつかの考え方がある。

僕は毎月定期的にやっているセミナーの
スライドもつくっているが、
だいたい仕上がるのは締め切りの直前だ。

人はデッドラインの直前に
最大のパワーが出るようになっているからだ。

だから物理的な締め切りを
自分の中に設定してやってみることで、
力を最大限発揮出来る可能性があるのだ。

明らかにスケジュールが厳しいとか、
今の自分のスキルでは無理だという場合は
やるべきではないが、

ちょっと厳しいかな…
というくらいであれば、
やってみるという考え方もある。

自分の限界値を知るために、
あえて仕事を入れてみるという方法だ。

そして、やると決めたら
死ぬ気でやってみたらいい。

僕自身の経験からも、
「受けているからやれた」
ということもある。

また基本的に出来ない仕事は
来ないと思っている。

受け取る準備が出来れば、
機会がやってくる。

仕事が来るということは
受け取る準備が出来ているということだ。

仕事のステージが上がるというのは、
自分より上のステージにいる人から
「一緒にやらないか」と声がかかって
引っ張り上げてもらうものなのだ。

自分で上がっていくのではない。

だからある日
急にそういう出会いがあったり、
機会が訪れるのだ。

そういう人たちと一緒にいると、
自分が常に精一杯の状態でないと通用しないので、
苦しくなってくる。

そしてそこにいられなくなって、
自分が楽で居心地のいいステージに
自分で降りていってしまう人も中にはいる。

ステージが上がっていく人と
そうでない人の違いは明確にここにある。

上のステージにいる人は、
「こういうことをやらせてもらいたいです」と
自分に提案して来る人を好む。

ところが、社長となって
起業家となるとアプローチは
そこが真逆になりがち。

「私は賢いんだ。スゴイんだ。
 私はあなたよりもスゴイことが出来る。
 あなたはどうせ何も分からないでしょ」と。

ステージの上の人、
特に社長は人を見抜くことに長けているので、
「準備が出来ていないな」とすぐに見破られてしまう。

独立・起業する人は
何となくこういう信頼感に欠ける雰囲気を
出してしまいがち。本当にもったいない。

でも、
独立・起業したいという欲求があるのであれば、
是非やることをオススメする。

ただ、実践するのであれば、
死ぬ気でやること。

死ぬ気でやる気がないのであれば、
悪いことは言わないので
正社員として雇われていた方がいい。

何となく楽をしたいから
という理由で起業しても絶対上手くいかない。

勤めている時には上司がいる。
起業すれば社会が上司だ。

自分の取引先が上司となる。

より大きなものが上司になるだけなのだ。

もし独立が自由の象徴だったとすれば
その考えは「甘い」ということ。

起業すれば社会が上司、取引先が上司
独立は自由の象徴ではない。
自由と責任を履き違えている人がほとんど。

そのマインドでいるうちは
絶対に成功することはできない。

自分のチカラを、限界をこえるつもりで
死ぬ気でチャレンジし続けている人が
ライバルなんだから、軽い気持ちの人が
勝てるわけがない。

やるならやる。
やならないならやらない。

自分の覚悟がどこまできめられるかというだけの話でもある。

この話しを聞いてあなたはどう感じる?

ーやなぎおか