From:柳岡亮

インターネットマーケティングの
先駆者の一人でもある
マーロン・サンダースは
よくこう言っていたそうだ。

「自分の製品が
 どんなに素晴らしいものであっても
 死んだアヒルは飛べない。

 そのために
 新しいセールスレターを作り続け、
 新しいビデオも作り続け、
 できる限りのことをやってもいい。

 だが、死んだアヒルは飛べない」

力を注いでいるのに、
何をやっても売れない。
これはよくあることだ。

僕のところに相談に来た
ケンさんは電子書籍を売っていた。

彼は自分自身の電子書籍に
とても熱意を持っていて
やる気にも満ち溢れていた。

何度も何度も売ろうとしたが、
誰も買ってくれなかった。

どんな手を使っても、
毎回失敗する。

だから僕は彼に言った。

「ケンさん、
 あなたは本を書く技術も
 ノウハウも持っている。

 セールスレターの書き方も知っている。
 
 一通りのことはやったから、
 今度は新しい本を作ってみよう。」

しかし、
彼は自分の商品を手放せなかった。

なぜか?

それは、
”完璧”を求めてしまったからだ。

何年もかけて
苦労して完成させた本を手放して
新しいことに挑戦できる状況ではなかった。

これが完璧主義者の問題点でもある。

この考えは
自身の成長を妨げるだけでなく
商品の間に強い結びつきができてしまう。

その結果、
いざ市場に出そうとしたときに、
売上という真実の数字に
心が対応できない。

つまり、
「こんなのいらない!」という
お客さんの声が聞こえなくなるのだ。

完璧主義者が、
自分が作った商品を手放すことは
とても難しいことであって
勇気がいることでもあります。

市場に出して、
反応率のようなデータと
向き合うことも難しい。

これを解決するためには、
不完全な状態で市場に出してしまうことだ。

不完全な状態とは、
最低限の価値を提供できる商品を作り、
できるだけ早く世の中に出して
テストすることだ。

市場に出して、
現金やクレジットカードで
投票させるのだ。

そして、投票結果を見て
その商品にもっと時間とお金を
費やすべきかどうかを判断する。

不完全な状態で、
早く商品を出してしまった方が

完璧を求めることよりも
最終的にはたくさんの億万長者を生み出す。

ーやなぎおか