From:柳岡亮

初めてバターが
体にいいと聞いたとき、
そんなのありえないと思った。

ありえない。
バターは体に悪いものだ。
ずっと悪いものだった。

新しいことを聞いたとき
僕の最初の直感は「NO」だった。

ですが、時間が経つにつれ、
僕はその「NO」を
「もしも」に変えることを学んだ。

普通ではありえないような
チャンスを与えることを学んだ。

バターの場合、僕は

「高脂肪、
 低炭水化物の食事は、
 実際に体を細くし、
 より健康にする。」

もし、僕が
「NO」を「もしも」に
変える方法を知らなかったら、
このことを知ることはなかっただろう。

もし、これがあなたにとって
難しいことだとしたら、
それが理由かもしれない。

私たちの社会では、
学校が一番で、仕事は二番だと
教えられている。

卒業したら、学生をやめて、
社会に貢献できる仕事に就くのだ。

僕たちの社会には、
生涯にわたって学び、
教育する文化がない。

僕らは自分自身の中の
「学生」の部分を消し、
学ぶことをやめてしまうと、
「NO」が普通になってしまう。

結局のところ、
僕たちはすでに学びを
終えているのだろうか?

本当は僕たちは
何が良くて何が悪いかを知っている。

でも、
今の知識ベースに合わないものは、
すべて捨て去ってしまうだけだ。

脳の意識を教育するためには、
再び学習することを
受け入れる必要がある。

例え、自分が専門家であっても、
新しいことを教えてくれる人がいると
このことを信じることが必要だ。

僕が初めて、
RIZEというアーティストの
ライブに行った時あるとき、

観客は飛び跳ね、
叫んで、歌って、ダイブして、
そして歓声をあげていた。

最初の1時間は
僕は腕組みをしながら、

「いや、僕は叫ばないし、
 彼らがやっていることが信じられない。」

と、僕は完全に
心を閉ざしていた。

つまり僕の直感は
「NO」だったのだ。

でも、RIZEは
ライブのやり方がとてもうまい。

ボーカルのJesseが
ギターを弾きながら
観客に向かってダイブしてきたり、
とにかく距離感が違い。

もし、この観客たちが
本当にこのライブを楽しんでいるのだとしたら

なぜ、僕は
一緒に楽しむことができないのか?
歌うことができないのか?

RIZEのライブは
僕の人生を大きく変えた。

そして何より、
何かに熱中することを教えてくれた。

このことをキッカケに
新しくギターを学び、
練習することを始めた。

ーやなぎおか