From:柳岡亮

マーケティングというのは
新しいものを、古い衣服に包む。

つまり、なじみのないことを、
なじみのあるものにすること。

パンの間に、
新しいものを挟んで
出してみる。

あるいは、
タイミングをずらして出す。

ラジオで人気の曲として
定着させたいときにやる手法が
人気曲と人気曲の間にだす。

そのタイミングも
2曲目とか3曲目とか
時間帯をかえて、何度もだす。

そうすることで、
その曲を聞くことを習慣化させる。

習慣化させるのは
マーケティングにおいて
パワフルな方法だ。

例えば、パーソナルジム。

設備の豪華さやマシンの多さは
入会を促す理由にはなるが、
会員をつなぎとめておくには別の点が
重要であることが判明した。

会員がそこにとどまるかどうかは
感情的な要素が大きい。

たとえば、
スタッフが会員の名前を覚えているか?

あるいは、
入った時にあいさつをしてくれるか?
といったことだ。

人がジムに行く目的は、
ランニングマシンではなく、
人間同士の繋がりであることも多い。

そこで友人ができれば、
その会員はもっと
エクササイズのプログラムに
参加するようになる。

言い換えれば、ジムの参加者は
そこで、人と触れ合うという
社会習慣が、身についていて、
それを期待しているわけだ。

なので、感情的な要素を
お客さんの期待値を超える対応をすれば

それだけで
継続してくれる可能性は高まる。

習慣化させるのは
マーケティングにおいて
パワフルな手法だ。

ーやなぎおか