From:柳岡亮

正直すぎることにも注意が必要です。

率直に言いすぎると、
何も言わないよりも
人の怒りを買うことがあります。

例えば、
子供たちが遊ぶことがある
『オネスティ』という
ゲームを考えてみましょう。

ルールは非常にシンプルです。

ゲームの参加者は、
指定された時間内で、
どんな話題でも、
すべて正直に答える必要があります。

その後、
参加者たちはお互いに
以下のような誘導的な質問をし合います。

「私の髪型、好き?」
「あおいって(※女の子の名前)
 かわいいと思う?」

などです。

その中で、必ず誰かが

「この仲間は皆、
 人を不快にさせないための
 “罪のない小さな嘘”をついていた」

と気付き、怒りが湧いてきます。

このゲームから学べることは、
他人に対して正直であることは、

必ずしも他人を
傷つけることではない
ということです。

「あなたのためを思って」

という風に言って、
相手の気に入らない点を
全て正直に伝える必要はない
ということです。

時には、他人が
自分に対してどのような感情を
抱いているのかを知らない方が
良いこともあるのです。

「他人の自尊心を尊重する」

というのは、
相手に対して思っていることを
全て正直に言うことではなく、

むしろ何でも
正直に話さない選択をすることを
意味します。

-やなぎおか

PS.
口は災いの元というのがまさにこのこと。なんでもかんでも思ったことを口にしない方がいい。特に匿名性のSNSなどで、他人を批判するコメントをする傾向があるなら今日でやめよう。