From:柳岡亮

今回は、美容業界で
初のサブスクリプションビジネスを始めた
美容室についてお話します。

サブスクリプション通称サブスクは、
めちゃくちゃメリットがあります。

メリットとしては
毎月、安定して収入が入るというところです。

それと
個人的に一番のメリットは

『毎月黒字からスタートできる』

これかなーと思います。
どういうことかというと

当たり前の事かもしれませんが
店舗ビジネスというのは
お客さんが来てから商品を購入してもらって
それで初めて利益が出ます。

店舗を維持するには
場所代、電気代、水道代、材料費などなど
毎月固定でお金がかかりますよね。

要は毎月、自分の財布から
この費用を出してからスタートします。

つまりマイナスの状態から
毎月店舗の運営が始まるのです。

お客さんが来なければ
どんどん自分の財布から維持費を出して
お店を維持していかなければなりません。

それが、
サブスクをやることで
毎月決まった人が自動的に毎月
引き落としがかかるので黒字から始めれます。

このサブスクというサービスは
他業種では主流となってきており
とあるコーヒーショップでは
サブスクを導入するだけで売上げが
314%アップしたという事例まであるくらいです。

それで
今日はこの魅力的なサブスクを
美容室でどのように導入していくのか
実際の事例をもとに紹介していきます。

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人口が減少する一方で
店舗数が年々増えているという
競争が激しくなる美容業界において、

サブスクを導入することで
お客さまを囲い込むというのには
とても強力な手段です。

そのサブスクを可能としたのが
「MEZON」というサービスです。

この「MEZON」という
サービスは一言でいうと
ヘアケア・シャンプー・スタイリングなどに特化した
「定額制の美容室通い放題サービス」を
提供するプラットフォームです。

一般のお客さまは、
一定額を支払うことで、
登録されている美容室へ月に何回でも通え、
美容室側にも新たな集客につながる
メリットがあります。

料金の設定には複数種類があります。

平日限定の
「シャンプー・スタイリング」1万7600円(税込)

土日も通えるコースが2万7500円。

平日のコースに2回の
「ヘアケア」がついて2万7500円、
4回つくと3万6300円。

お試しプランとして
「平日・1週間だけ通い放題」という
シャンプー・スタイリングのコースを
3300円で提供し、
利用回数を制限したチケットなどもあるみたいです。

これをMEZONが徴収して、
お客さまの利用数によってMEZONから
美容室に金額を支払うシステムです。

ちなみに、美容室は
初期費用、月額費用とも不要とのこと。

美容室にとっては
金銭的なリスクがないのは大きいですね。

しかも、
現在2021年10月現在で
4万人のお客さまが登録しているそうです。

MEZONに登録している
美容室の店舗数としては
今年2021年10月に1000サロンを突破しました。

ある地域の美容室がMEZONに掲載されると、
その地域のお客さまの登録数が伸びるという
傾向があるみたいです。

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ここ数年はコロナの影響もあって
集客方法がかなり進展しました。

その過程で
アナログがデジタルになると
便利になるかというと
そう単純でもなくて、、、、

逆にITによるクーポン発行に始まり、
ブログ更新や口コミ対応、
SNSへの写真投稿などの手間が増えています。

デジタル化して集客が便利になった部分と、
そのための余計な工数が増えているのが現状です。

本来、美容師の仕事は
お客様をキレイにすることだったはず・・・。

集客もビジネスのうちという考えも
あるかもしれませんが、
美容師さんが、美容師さんらしい仕事ができていない。

あくまでも、
人をキレイにすることが仕事であり、
その技術を高めないといけないのに
ネット集客に追われてしまっています。

もっと言うと、
技術があってもネット集客のスキルがないと
顧客を集めにくい現象さえ起こっています。

クーポンで価格競争、
SNSで情報戦にさらされています。

昔ながらの美容師さんが
「美容師は技術力を磨けばよい職業だったけど・・・」
とよく言われます。

今の人たちは、
技術力に加えて写真を撮って
インスタグラムにアップしたり、
ブログを書いたり、別のスキルも要求されるようになりました。

しかも、
クーポンなどで集客に成功しても
再来店率15%という美容業界の厳しい現実があります。

100人来て15人しかリピートしないというのは、
「クーポン地獄」そのものです。

ネットでの仕組みつくりもしてる身からすると、
美容室にITは入ってきたけど作業に追われてしまって、
上手に活用できていない美容室が多いなと感じます。

日本人女性は、
1年間に美容室へ行くのは平均4.4回、
MEZONのお客さまは毎月9回、
年に約110回だそうです。

でも、、、
この回数を自慢気にMEZONの社長が
話している記事があるんですが
これって薄利多売の典型的な例ですよね…

来てもらえる数が増えても
客単価がアップするわけではないので
美容室は自分のサービスを悪く言えば
安売りするわけです。

単価によってはくると思いますが
夜の仕事をしている女性なんかが
多い地域だとかなりハマるのではないかなと思います。

これまで11組の美容師オーナーさまの
月商100万越えをサポートしてきましたが
美容業界もITに強い方ではありません。

というかそもそも
月商100万円なら一人美容室でも
チラシやDMのオフライン広告で
十分到達できます。

無理にお金をかけて
IT化をするのは個人的には
オススメできませんが
どうしてもこういう事例があると
のっかってしまいがちですよね。

ネットを使うのは手段の一つであって
ネットを使わなければいけない
ということもありません。

ですので、
あなたに合った集客方法や売上げアップの方法は
どんな方法なのか。

人によっては
ホットペッパーの料金プランを
アップさせるだけでいいかもしれません。

Googleマップの対策を他の店舗がやっていないなら
対策にちからを入れて集客するほうが良いかもしれません。

今回のようなサブスクを導入したほうが良いのかもしれません。

でもぶっちゃけ
美容室なら月商100万円までは
オフライン集客で十分です。

年商2000万円を越えようと思うと
多店舗展開やネットを使って仕組みをつくる
ことになってきます。

ですので
世の中のみんなが正しいと思っていることの
8割は間違っています。

みんながやっていることの
逆をやれば8割正解ということでもあります。

ぜひ、広い視野をもって
周りに流されないようにあなたに合った
集客方法をさがしてみてください。

ー柳岡亮