From:柳岡亮

どうせやるなら
一番効率のいいやり方をしたい。
ムダなことはやりたくない。
ゴールまでムダなく、
最短距離で、出来るだけラクをして
辿り着きたいと誰もが思うもの。

だが、
これがメンタルブロックになって、
もう一歩踏み出すことをためらわせるのも事実。

そして、
ぶっちゃけると最短ルートは
あなたに何の力ももたらさない。

むしろ脆弱になる。
つまり、
それ以外が許容出来なくなるということ。

最短ルートには意味はないのだと言うと、
時間が短縮出来るのでは?
という異論が出るかもしれない。

時間を短縮するというのは、
出来ないことを知るまでの時間を早め、

失敗するまでの時間を早め、
そしてそこから立ち直る時間を
早めるということなのだ。

つまり、効率化ではない。

間違いを一つもせずに全部やるということは、
何もしていないのと同じだと僕は考えている。

自分にとって効率のいいことを
やろうとしているなと思ったら、
それは間違っていると思ってほしい。

僕は英語を話せるようになりたと思って
、インターネットで試しに「英語 覚え方」
と入れて調べたことがある。

これが効率よくやりたいという
典型的な例でもある。

しかし、
覚え方のコツは出ていなかった。

英語を話せるようになるためには、
シャドーイングをし、声に出し、
英語の意味を理解するということを
ひたすら繰り返すしかないのだ。

これまでの歴史の中で結局のところ
英語をうまく話せるようになる方法は
これしかないということが分かっているので、
英語を覚えるコツというものは
誰かが言っているだけで再現性が低いものなのだ。

効率のいいことをやりたいという気持ちは、
常に僕らの弱い心を刺激するので、
よく意識しておかなければならない。

効率よくやりたいというのは、
別の視点から言うと、
間違ったことをやりたくないと言う気持ちであり、
これが行動出来ない原因になってくる。

これが積み重なると、
100%自分が正しいと確信出来た時にしか
行動が出来なくなってしまう。

そして、
そういう日が来ることはないので、
人生を変えることが出来ないのだ。

効率がいいことをやりたいというのは、
間違ったことをしたくないという気持ちの表れ。

そういう気持ちにならないようにするためには
次のことを理解しておくことが大事だ。

僕らに魅力をもたらしてくれるのは、
うまくいかなかった経験であり、
そしてそこから立ち直った体験だということ。

これが僕らの本当の意味での資産になる。

なので、
効率のいいことをやろうと思わないことだ。

行動出来ないのは
間違ったことをしたくないという気持ちがあるから。

間違ったことではなく、
うまくいかない方法を見つけるだけ。

そして、そこから立ち直ってこそ
本当の意味で僕らは成長ができるのだ。

ーやなぎおか